明科中学校でも弁当の日がはじまりました!

先日、明科中学校にて竹下和男先生が講演がありました。

 

校長先生をはじめ多くのPTA

そして生徒たちが竹下先生の情熱に心動かされ

弁当の日の本当の意義に共感できたのでしょう。

 

【以下、三好給食部部長のレポートです】

 

そしてそして、本日(2016年10月11日)

とうとう安曇野市初の

「弁当の日」が明科中学校で行われました!!  


私と市議会議員の望さんが見学に行ってきました。 
どきどきワクワクで胸がいっぱいでした。 


驚いたことは、明科中学校には「ランチルーム」なるものがあり

普段の給食も、この部屋で全校生徒が一緒に給食を食べるのです。

なんだか、そんなこともわくわくの要素でした。 


子どもたちの手作り弁当はかなり力作ぞろいで、豪勢な印象でした。 

 

なんと校長先生も手作り!

(写真:茶色の包みを敷いている弁当)

 

今日の成果は目には見えないし、すぐには表れることはないけれど、 
この弁当の日の取り組みを通して、彼らに「生きる力」が培われていくと信じます。

 

 

それは、この取り組みの様々な過程で

段取り、想像力、工夫する力、優しさ、感性、思いやり、賢さ、たくましさ、共生力

そして感謝の心を体験するからです。 

広がれ!弁当の日。

【安曇野市議、増田望三郎さんのコメント(給食部に頂いたメールより一部抜粋)】

さて弁当の日。
2年前の議会一般質問で提案させてもらったのですが、ついに実現しました。
っていうか、僕が言ったから実現したわけではなく、
学校現場の教育者である校長先生がこの取り組みの真髄を理解されて、
その校長先生の尽力で実現したわけです。

「与えられるだけの人間ではなく、与えられる人間になってほしい。」
そう言葉を詰まらせながら話した明科中の古幡校長先生は
安心して我が子を預けられる教育者だと思います。

中学生の子どもたちもとてもいい顔をしていました。
それぞれの弁当作りにどんなストーリーがあるのでしょう。
そんなところに思いもはせて、子どもたちはかわいいな~と思いました。



弁当の日を始めた四国香川県の元校長先生竹下和男さんの講演会が、8月9日(日)に安曇野市が主催で堀金体育館で行われました。

[参加した給食部員のレポート]

こんにちは一戸といいます。
 
8月9日竹下先生の講演会に行って来ました。

まずこの講演会を聴くことが出来、心の底から本当に良かったです。
講演会開催に向けご尽力してくださった皆様に感謝いたします。

 私は講演前、今日の話はお弁当作りを通し子ども達はこれだけ成長するので生きる力がつきます、という内容かなと思っていました。
が、とんでもなかったです。
もっとスケールの大きな話しでした。
弁当作りが子どもを取り巻く環境や何かおかしな方向に向かっている日本の社会を変えることにも繋がるというものでした。
先生のお話がどんどん胸に響き、弁当の日に関連したエピソードに何度涙したことか…
本当に子ども達を愛し、幸せを願っているという事が伝わってくるもので、約2時間の講演はあっという間で、まだまだ何時間でも聞きたい位でした。

竹下先生が提唱された『弁当の日』とは、子ども達が献立から買い出し調理、片付けまで全て一人で行い、親は手伝わないことを約束に5、6年生を対象に実施するものです。

そして、子ども達が弁当作りを通し、気がつき、変化することがあります。
親への感謝、自分にもできたという達成感に自信、季節感、食の向こう側
買い出しによる経済感覚などなど、まだいっぱい
そしてなにより親子の会話が増えるなどです。
弁当の日がもたらした生きる力を身に付けた子ども達は、楽しい人生を送れる力も身についていると思います。

そして弁当の日の学校では、朝から見せ合いっこが始まり、コミュニケーションが増え、子ども同士盛り付けなどで刺激を受け学び合い、健康にも意識できるなどなどです。

それから弁当の日を実施し、初めて見えてくる子どもの環境があるそうです。
子ども達の中には、毎日の食事がコンビニ弁当や、一度も手料理を食べたことの無い子がいるそうです。
その子ども達が弁当を自分で作る事により、将来親になった時は、自分で食事を作り子どもを育てられるようになるのです。
そして自分の子どもを台所に立たせることにより、子どもの成長を実感し、楽しい子育てができる。そして、楽しく子育てしている親を見て子ども育つ。
私は、それは、生きる喜びにつながると思います。
生きる喜びを知り、人生を楽しんでいる人(三好さんみたいな人…)が増えると日本は変わると思います。

先生は何度か子育てを楽しむこと、と話されました。
子育てを楽しめきって無い私。

私は今まで、よっぽど余裕がないと、殆ど子どもを台所に立たせていませんでした。
理由は自分でやった方が早いからです。
でもこれからは、まずは味噌汁作りを目標に一緒にやって行きたいと思いました。
そして我が家で弁当の日を設けてみようと思います。

先生のお話しはまだまだ沢山ありました。
味覚の話。
親が子どものいう事をきく奴隷になっている。
子どもは野菜嫌いになるようになっている。
3歳までは苦味〈他の味覚もあったな〉はわからないから、苦いものも食べさせる(苦いものにはミネラルなど豊富)
苦味がわかるようになった時には、既に何度も食べ、見て知っているので野菜は食べられるようになる。
子どもに食べたいものは聞かずに、食べるものは親が決める。
(ちなみに味覚の発達は3歳~9歳だそうです)

私の力では、竹下先生の提唱している弁当の日の魅力を伝えきれないので、どうか皆さん、機会が有りましたら竹下先生の著書や講演の記録などに触れて頂けたらと思います。
子どもの頃に親だけでなく、沢山の大人(学校、地域…)と接し、我が家以外の環境を知ることは、生きる幅(世界)が広がり、可能性を知る事になると思いました。
お弁当の日はそんな役割もあるように感じました。

 広がるといいな、弁当の日。

まとまりのない文章になってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。



◎安曇野市では「食育推進計画」の基本理念として『食ではぐくむ健康で豊かな人づくり~子どもの頃から基本的な食習慣の確立~』を掲げています。

学校給食としても県内産農産物の使用割合(平成24年6月は46.8%)を高めようと取り組んでいます。和食や伝統食が見直されている世の中を先取り、週に4回も米が主食となるなど行政が後押しで素晴らしい給食を提供しています。

これら、行政や給食提供者がより良くしていきたいという計画の推進のためには、給食を食べる子どもやその親など地域の住人の理解と協力が不可欠です。

そのためにも給食に先ず関心を持つことが大事と考え活動をしていきます。

給食部として、それらを理解し行動することで行政や給食をつくる方々のサポートをしていきたいと考えています。



さて、皆さんは、安曇野市食育推進計画なるものをご存知でしょうか?


なんだ〜安曇野市、ちゃんとあるじゃないですか〜すばらしい計画が!

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学校給食の内容も、安曇野市民の健康状態も、色々まとまっているので、これは是非チェックしてみて下さい。